[2001/09/16]
大航海時代というのがある。15世紀から16世紀にかけて、
ヨーロッパの人々がアジアの香辛料を求めてこぞって航路を
開拓した時代だ。
私はこの時代の物語が好きで(言ってしまえば冒険もの好きで)、
コーエーの「大航海時代」シリーズや、アートディンクの「アトラス」シリーズの
愛好家でもある(あまり話題とは関係ないが)。
それから400年あまりたった今、ひとつの時代の潮流がある。
それが「大倒産時代」だ。
姉妹品に「大失業時代」と「就職氷河期」というのもある。
大手スーパー「マイカル」の倒産が報じられた。
バブル後にもなお生きつづけてきた期待の経済。
期待が期待を生み、増殖してきたが、不安というガンに
かかった瞬間から恐ろしい転移が始まる。
気が付いたらもう手遅れ、手術に耐え切れる体力さえ残って
いないのだ。
結局バブル崩壊後もバブル的なものには目がなかった。
ITバブルなんていう言葉まで出てくる始末。
IT と バブル、本当は全く相容れない言葉なのではないのか?
まあ、あまり突っ込まないようにしよう。
「大倒産時代」ということは、「倒産」がトレンドと
いうことになる。「構造改革」(これはおそらく今年の流行語
大賞をとるんでしょうな。)もそのエンジンとなり、燃料となる。
「失業」がひとつのステータスになるような時代なら
「3年ぶり3回目の失業」とか「失業キャリア組」なんかに
注目が集まる、わけないか。